だから御社のWebは二度と読む気がしない
どんな本?
本書は「ユーザを惹き付ける文章を書くためのテクニック」を提示したもの。 ただし、本屋のWebコーナーに行くと必ず置いてある「情報商材を売るためのセールスレターの書き方」などのアチラ系のノウハウ本ではない。企業のWeb担当者、Webサイト制作プロダクション向けの本である。
企業のWebサイトは、いままで広告戦略やデザイン・レイアウトなどを優先するあまり、肝心な文章を軽んじられてきた。
そのために大企業のWebサイトであっても、見るに堪えない悪文が公然と公開されている。
本書はそうした、重要視されてこなかった文章を見直して、よいコンテンツを作り、ビジネスに成功することを目指したものだ。
書評
最近はブロードバンドの発展にともない、動画によるプロモーションが主流になりつつあるが、あくまでユーザに認知させるのはテキスト(文章)である。
もちろん動画を利用したほうが、商品・サービスの説明をする上で有効なケースもある。ただしそれは文章を補完する意味において動画を適用するべきであり、いまもって文章が大切な要素だ。
Webは一般に開放されて10数年が過ぎた程度で歴史が浅い。
なので、企業が制作するWebサイトの制作工程が確立されているわけではない。
書き手とは別に、校了する人や編集者が存在する雑誌や書籍、TVとは違い、Webはプロではなくても簡単に文章を公開することができる。
個人が書き記す日記は、それでもいい。
ただし、そのWebが商用目的であるならば、ユーザから"読まれる"文章を書かなければならない。
デザインやレイアウトも大切だが、単にみてくれのよい"見られる"Webサイトではなく、"読まれる"Webサイトを目指さなければならないのである。
本書のなかで悪文の例がいくつも提示され、正しい文例もあわせて記されているが、本来は正しい文章にすべきなのになされていないのには理由がある。
それはSEOである。
1ページの中に、同じ文言とくどいほどの説明を繰り返す悪文がはびこっているのは、SEO目的にほかならない。
ただ、これらの文章は検索エンジンのクローラに読ませるためのものであり、生身の人間であるユーザにとっては読むに堪えない悪文だから、結果的にユーザを離れさせてしまっているという事実に気付かなければならない。
私はいくつもの商用サイトを所有しているが、早速見直すべきところは見直して訂正をかけるつもりだ。
ソフトバンククリエイティブ (2007/06/28)
売り上げランキング: 9824

いかにアクセスを増やすか。いかにアクセスを維持するか
